タイの郵便局から日本に引っ越し荷物を送ってみる (2023年版)
前書き
どうやら無事に(?)出向の2年間の任期を終えてお役御免となることと相成ったので,3月末にはタイから戻り本務先に復帰することとなりました.というわけで家族引っ越しなのですが,さてどう送ろうかという話に.
もちろん帰りの飛行機には上限いっぱいまで荷物を持ち込むつもり*1なのですが,それでもタイで増えた荷物もありさすがに飛行機持ち込みだけではしんどい量なので*2,さてどうしたものかということで検討しました.なお,すぐ必要になりそうなものは飛行機持ち込みの荷物として,急がないものをどう送るか,という実際の例です.その前提でお読みください.
引っ越しというタイトルにはしてありますが,タイの郵便局からEMSや航空便を出すときにも利用できるかなあと思います.
荷物量
とりあえず家族持ちにしては少ない量のようです.なお,箱は日本からタイに来る際に日通の単身パック(セルフパック・コンビで15箱輸送)
を使ったのでそれを再利用しています.
- 51cm×51cm×40cm(Mカートン) ×4箱
- 26cm×51cm×40cm(Sカートン) ×2箱
1箱当たりはだいたい25kgぐらいの容量でした.
業者選定
さて,バンコク界隈でのフリーペーパー*3を適当に漁って候補をピックアップすると:
日通
佐川急便
くらいかなーと思います.
うちの場合は,だいたい送る荷物の量がわかってたので,日通はWebで大雑把にお値段がわかるのがよいですね.最初は日通で頼もうとしていたけど,人気らしく出荷したい時期*4はもう予約を受け付けてないとのこと.他はざっくりと荷物の重量と容積を伝えると見積もりをしてもらえます.パッキングサービスはいらない*5しなーということで,別件で配送に使っていた ThailandPost (タイの郵便局)を使うことにしました.
梱包
荷物を詰めます.なお,中に何を詰めたかはきちんとメモを取っておく必要があります(郵便局の伝票を書く際に中身を記載する必要があります.これは日本からタイに荷物を送るときと同じ要領でよいです).この辺には奥さんに多大なるご協力をいただきました.
ThailandPost の使い方
なお,以下は船便(Surface)前提のお話になります.
運賃の見積もり
船便は容積と重量で運賃が決まります.ただし60cm×60cm×60cm以下の容積であれば単純に重量で決まってきます.どのくらいの重量になるかを確認したうえで,運賃の見積もりは以下のURLでできます.Google Translate をかければちゃんとした日本語で読めます.
以下は,重量を25kgとした場合の配送例です.
送信先を Japan, 重量(フォームではグラム単位なので注意)を入力すると,EMSと航空便の見積もりが出てきます.船便(Int'l Parcel-SF 1)の場合は箱のサイズも入力する必要があります(please specify dimensionをクリック).箱のサイズを入れると,こんな感じで見積額が出てきます.
ってなわけで大まかには輸送運賃の見通しがついたので,次はどう運ぶかです.
ピックアップサービス
ThailandPostではピックアップサービスもやってくれるようで,LINEから予約できます.やり方は:
- LINEで友達に ThailandPost を追加する
- スマートフォンから ThailandPost の LINEのトークにアクセスし,下に出てきているメニューから,中央のトラックのマークをタップ
- ピックアップ日を指定(言語変更はグレーアウトされてるイギリス国旗をタップ)
- 荷物の詳細を埋める
上の画面でトラックをタップすると,ピックアップ日(1週間先まで)を指定される画面に移動します.グレーになっているイギリス国旗のマークをタップすると英語で表示されるようになるので,タップしてピックアップ日を指定,Pickupボタンをタップすると次の画面に遷移します.ここで自分の情報や荷物の詳細,ピックアップの時間を入れます.ただし,荷物の詳細を指定するにも適当な選択肢がなかったので,発送者の住所を書く欄に「International Surface」「荷物の個数」「荷物のサイズ」「荷物の重さ」を英文で入力し,荷物の詳細を入力するところでは,荷物はBox-F,送り先は全部自分にしておきました.なお,位置情報を求められますが,住所さえきちんと入力できてれば不要です.
受け付けられるとSMSが飛んできて,ピックアップの受付状況を把握することができます.ステータスが「Confirm」(Google Translateを介した結果)になっていれば大丈夫です.
ピックアップ
14:00~15:00のスロットで予約したら,数回電話が来ました.とりあえず「English speaker, please」として英語で意思疎通できるようにしてから,
- 荷物の詳細 (個数と容積と重量を伝える)
- すでに梱包済みであることを伝える*6
- 支払いは郵便局のカウンターで行うので,ピックアップのトラックに同乗させてほしい
と伝えたところ,無事に屋根付きハイラックス風の車でピックアップに来てもらえました.荷物の量があると思われたせいか,2人でやってきてくれました.まあ15:00近くにきたけどスロット内だったのでそこはマイペンライでしょう.同乗させてもらって連れていってもらった先はプラカノン郵便局でした.
郵便局
車に一緒に乗っていた人に郵便局のカウンター近くまで荷物を運んでもらえました.でもって,受付機で受け付け待ちの紙をもらい少々待って,窓口の人に荷物を Surface で送りたい旨を伝えます.パスポートの提示を求められるので見せて,Surfaceの伝票をもらいます.でもって今回は6個あったので6枚書く必要がありました*7.伝票には,送り元と送り先,内容物,内容物の価値,内容物のカテゴリー,コメント,署名を記入します.
- 内容物の価値は2000バーツ
- 内容物は梱包時にメモをとっておいたものを参考にして記載
- 内容物のカテゴリーは「moving package m/n」
- コメントは「Unaccompanied package」(別送品の意)
としておきました.
書き終わったら,伝票と箱を梱包する窓口に持っていき,ガムテープをより頑強にしてもらい,最後にロープをつけてもらいます.箱の大きさによりますが1箱当たり15バーツ~20バーツです.
梱包する窓口での作業が終了後,再びカウンターに行き,1個1個重量を量られて配送料が決まります.全部の配送処理が済んだ時点でお会計です.支払いにはクレジットカードやVisaデビットが使えます.
結局,送る荷物は,郵便局の査定では以下のようになりました.20kg以上であれば1kg単位で課金されるロジックでしょうか:
- 23.78kg (30cm×40cm×50cm), 運賃3070バーツ+ロープ代15バーツ=3085バーツ
- 23.44kg (40cm×30cm×55cm), 運賃3070バーツ+ロープ代15バーツ=3085バーツ
- 23.98kg (50cm×50cm×40cm), 運賃3070バーツ+ロープ代20バーツ=3090バーツ
- 23.58kg (50cm×50cm×40cm), 運賃3070バーツ+ロープ代20バーツ=3090バーツ
- 22.61kg (50cm×50cm×40cm), 運賃2970バーツ+ロープ代20バーツ=2990バーツ
- 27.55kg (50cm×50cm×40cm), 運賃3480バーツ+ロープ代20バーツ=3500バーツ
合計では18840バーツ(今のレートだと75000円くらい)になりました.他の運送業者さんと比較すると一番安く抑えられたんじゃないだろうかなあと思います.
なお,船便だと3か月くらいかかるという話です.また,郵便局の人に話を聞く限りでは,バンコクから出ていくのに1週間くらいかかるようだとのことです.とすると3か月まではかからんのではないかなあとも思うのですが,これは待て次号!というところでしょう.
荷物追跡
Surfaceに限らず,ThailandPostで送った荷物はここで追跡できます.伝票番号を入れてのブックマークができないのはイケてないと思います
Surfaceの場合は,伝票の右上のバーコードの下に書かれている「CS」で始まり「TH」で終わるコードを,全部(=CSとTHを含めて)入力するとOKです.
まとめ
日本からタイに荷物を送るときは,比較してみて日通が一番安く済んだのでそれを選んだわけですが,タイから日本の場合だと少量だったら宅配業者を頼むよりも郵便局から送ってみるのもよいかなと思います*8.また,Air(航空便)やEMSで送るときも,数がある場合はThailandPost のピックアップサービスを利用して送るのがよいと思います.電話とかはタイ語が最初に来るのでどうしてもおののいてしまうのですが,電話口でも英語で対応してくれますし,全体を通して十分満足できるサービスだったと思います*9.
到着
プラカノン郵便局からの送信日は11/Marだったのですが,どうやら05/Aprに日本での通関処理が終わり,北海道までは郵便局のゆうパックで08/Aprに到着しました.結局1か月かかりませんでした.
注意する点として,郵便局に転居届を出している場合は,日本国内では郵便局により配送されるため転送先に荷物が到着してしまいました(Unsuccessful Delivery はその意味).このため,郵便局に転居届を出している場合は,必要に応じて帰国後速やかに郵便局に転居届を無効にする旨連絡するとよいと思います.また,関税云々という話もありませんでした.
別件で送ったに荷物も1か月と少しで到着し*10,概ね1か月程度とみておけば問題なさそうです.
参考文献
今回のケースにとても参考になったblogでした.
*1:TGに搭乗予定で,奥さんと私はSFCなので,50kg+50kg+30kg+30kg=160kg(個数制限なし).NHだったら23kgの箱/ケースを10個持ち込めたのでかなりなダメージ.おまけにTGは4月30日でバンコク~新千歳線を運休するみたいだし,夏ダイヤ切り替えと同時に運休してくれー
*2:うちは引っ越し荷物はかなり少ない方ですが,それでも
*3:これも最近はWeb化されてきてるみたいですね
*4:3月末はやっぱり混みますよね
*5:パッキングはいらないからといって安くなるわけではないらしい
*6:時間さえあれば,郵便局に持っていけばやってくれるんだろうか?
*7:一番だるかった作業かも
*8:日通シングルパックだったら2パック(5個から8個,ただし最大重量は20kg)で34500バーツ(2023年3月)
*9:とはいえちゃんと荷物がついてからですかね
タイでの単身生活報告記とかアイスとか
これは 苫小牧高専 Advent Calendar 21日目の記事です.
はじめに
前回のここでのブログからしばらくは単身生活をエンジョイしてました.単身なら単身ならではの楽しみ方もあるし,家族がいるなら家族みんなで楽しかったことを共有できるので,どっちに転んでも楽しいのには変わりありません,ってなところですかね.そんな感じでぐだぐだと.
とりあえず
そんな感じで,mkくんからお誘いを受けていつものごとく適当にくっちゃべったわけですが,以下に書く文章がかぶるのかは神のみぞ知る(?)というところです.卒業してもこういうところに呼び出してもらえるのは,加齢臭がデフォルトになってきたおっさんとしてはうれしいものです.老害にならないよう日々精進したいものです.
とはいえなぜタイのどこにいるのかとか軽くお仕事の中身とか
LDD*1ではしゃべったはずですが,念のため.こういった形で北海道の地元に情報発信できるというのはよきことかと思います.
タイ高専は2か所あるのですが,私はいわゆるKMITL*2の中にあるKOSEN-KMITLで勤務しています.日本のように独立して立地しているのではなく,大学の中に間借りしている?ような感じです*3.学食やらコーヒーショップやらが充実していて非常に良い環境です.
通勤自体は駅が近いので,タイ国鉄を使って通勤しています*4.KMITLとスワンナプーム空港は非常に近いので,帰りなんかは飛行機が離陸したり着陸したりする様子が見えます.
対面授業
対面授業は11月から始まりました.授業はオンラインの時もそうでしたが,英語で実施されます.英語でしゃべるときはなるべく平易な文章でしゃべるとともに,助動詞は原則RFC2119の考え方で使っています.RFCは読むこともある人も出てくるでしょうし.
あとはプログラミングを教えることが中心なので,プログラムのコードで理解してくれるところもあるのかなーなんて思っています.プログラミング言語とはよくいったものです.プログラミングでは,高校1年生に相当する学年ではありますが,IoTを意識したデータハンドリング(今のところはCSVへのデータ吐き出しや読み込み)やスタンドアロンで動くような簡単なPOSシステムの実装なんかをPythonを使ってやってたりしてます.
ボディーランゲージではないですが,淡々と話すのではなく,寸劇っぽい感じで話すようにしてみるとなんとなく理解してくれてる気がします.あとは資料を作るときはできるだけ文字を多くして*5,後で Google Translate あたりにぶちこんでくれてもよいようにしているつもりです*6.あとは学生にわかってもらえるように,なるべくタイのネタ*7を入れるようにしてます.
タイのアイス事情
というわけで,あんまりまじめくさった話をしてもしゃーない(?)ということで,ゆるふわで話さなかった(と思う)タイのアイス事情についてぐだぐだと書いてみようと思います.北海道だとこの時期はストーブをがんがんたいて半袖Tシャツでアイス,ということになりそうですが,さすがにバンコクではそんなことにはなりません.そもそもストーブがないですしね.気温感としては苫小牧民の感覚だと年中真夏で,サンタのコスプレをしたら自分自身が溶けてしまいそうな感じです.
そんなわけでアイスはおいしい環境にあると思います.でもってタイのアイス事情(まだ調査中)
ショップ
- Swensens'
おそらくタイではメジャーなデザート屋さんではないでしょうか.至るところにある印象です.アイスのほかにもパフェなどもあり,また期間限定物もあるようで,甘いもの好きの人は一度行ってみるとよいかもしれません.
- Kub Kao Kub Kla (iberry)
これもわりとよく見る店ですが個人的な行動範囲*8では Swensens ほどは見ないでしょうか.チョコレートとバニラ(正式名称は失念)でしたが,食感はねっちょりした感じでした.
これもわりとよく見る店で,ソフトクリームをベースにいろいろクランチしたものを混ぜて売ってるようです.1回しか行ってないのでもうちょい探索の必要があるかも.
これらの中だとswensens*9がよいかと思います.他には,フードコートに行くとたいていココナッツアイスクリームが売っているのでそれを食べるのがよいかと思います.だいたいナッツとコンデンスミルクをかけてくれます.
日本だとオーソドックスな味はバニラということになりますが,南国らしくココナッツアイスもよくあるフレバーとなっています.
あとは屋台で秋田のばばへらよろしく*10,屋台でアイスを売りに来てくれたりします.大学構内に売りに来ていたので脊髄反射で買いましたw.これもココナッツアイスです.
あとは世界中にある店がバンコクにも進出してたりします.リンクだけ(手抜き).
- サーティーワン
- Harrods
https://www.harrods.com/en-th/shopping/food-wine?icid=megamenu_shop_food-drinks
- ハーゲンダッツ
- AMPERSAND(未訪問)
ダッツのショップに行けたしお休みの時にはお気軽に行けるのは望外の喜びではありましたが*11,タイローカルのショップもクオリティは高いと思います.
コンビニ/スーパーマーケット
タイでの1ダッツ*12は(おそらく)定価ベースでは109バーツ*13で,日本の1.2~1.3倍でしょうか.タイでは輸入品は関税で高くつくことが影響していますね.
ただしタイ国内で製造されているアイスは安いようで,Wall'sあたりは1520バーツ/100mlくらいです.クオリティがほぼ同じと思われる(個人の感想です)日本の明治スーパーカップ(240ml)で換算すると3648バーツで120160円くらいとなり,スーパーカップと比べると心もち安いかなー同じくらいかなーくらいのところに落ち着きます.
タイのコンビニはセブンとファミマが中心でBTSの駅にたまにローソンという感じですが,コンビニアイスやスーパーマーケットのアイスはまだまだ探索の余地があるので,タイにいる間にどうにかしたい(?)というところです.
あとはちらっとなめた感じでは Nestle のアイスが多い気がします.
おわりに
単身赴任の間に,アパートの中にジムが併設されていたので1日30分ほどエアロバイクを漕いでたらだいたい10kgほど体重が落ちました(えへ).アイス部活動(?)により,どれほど体重が戻るのか見ものだったりします(自分を客観視して).
ということで,次はことみんです.旦那さんともどもご結婚おめでとうございました!
*1:9月4日にあった北海道でのIT技術者のオンラインイベント
*2:King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang
*3:1年+α後くらいには校舎ができるらしい
*4:駅から駅まで30分くらい
*5:この辺は教科書をつくるようなイメージで,学会プレゼンとは違う感じ
*6:お互いが母国語ではないので
*7:健康保険制度,交通など
*9:いろんなところにあります
*10:自分で買った/食べた経験はないので聞きかじった話です
*11:ダッツは10~15年前くらいに日本から撤退しちゃったのよね.サンデーが食べたいので復活してくれ(心からの叫び)
*13:1バーツ3.5円換算で385円くらい
タイでの現地生活準備(お金編)
突然海外派遣を命じられたら何をやったらわからないケースも多々あるかとも思います.ある程度は組織側でサポートしてくれるものもありますが,こちらでやらなきゃならないこともあるので,私の場合をケーススタディとして記録を残しておきます.
子供の小中学校
学校の選択
タイの公立学校に通わせようとすると,タイなのでタイ語で教育ということになりますので,意思疎通*1にどうしても問題が生じるだろうなということで,選択肢は日本語が使える学校に絞られます*2.
うちの場合は北海道住みで幼稚園と小学校の子供がいますが,幼稚園は私立*3に,小学校は市立の学校に通っていました.
せっかくバンコクに行くんだからインター*4でもいいんでないかとも思いましたが,どのみち日本に戻るからということで,長男はバンコク日本人学校に通ってもらうことにしました.日本の小学校にならった教育課程で教育してくれるようで,帰国した際にも日本での教育に速やかに適応してもらえればという意図があります.
幼稚園はいろいろ選択肢がありましたが,住処のそばで徒歩で通えるということでSP幼稚園にしました.加えて,教育方針がしっかりしていたというのが理由としてあります.検討した幼稚園としては
とまあいろいろありましたが,なんだかんだで住むところとの近さが決め手になったというところです.
費用
必要となった学費は:
- バンコク日本人学校(入学金+1学期授業料) 160,000+58,400 = 218,400THB
- SP幼稚園(入学金+1学期授業料) 28,500+79,400 = 127,900THB
- 合計 346,300THB = 約1,180,000円
加えて現地にn年間住むとなると住居契約もいるわけで,住居のデポジット+1か月分前家賃で3か月分の家賃*5が必要となります.
住居契約の費用,入学金と1学期分授業料はすぐ必要になるとわかっているけど,こんな大金を手持ちで持ち込みたくないしなあ,ということでお金をどうタイに持ち込むかが結構な課題となります.また,お給料が入っても*6おろせないとなると死活問題になります.
お金
そんなでとったソリューションは以下のような感じです.
日本の口座
以前にソニー銀行の口座を作っていたので,職場の給料振込口座をここにしました.万が一現地口座がうまく開けなくてもタイバーツを引き出せるようにするためです*7.
こんな記事があったので,タイバーツの引き出しには問題ないだろうということで,お金がうまく調達できなかった際のバックアップとして確保しておきました.
現地口座
給与がタイに居ても日本円建てで日本の口座に支払われるということだったので,現地口座ということでMUFGのクルンシイサービスを利用して仮口座を作り,現地で銀行に出かけて正式に口座が開設されました.ちなみに正式開設される口座は Krungsri Thai Saving Account というものでした.
できたVISAデビット兼キャッシュカードはこんな感じ.
Krungsri(アユタヤ銀)のVISAデビット兼キャッシュカード.銀行のATMでお金をおろす時も,VISAデビットでクレジットカード代わりに使うときでも,カードを差し込む向きは同じ. pic.twitter.com/oM6acrinPU
— shigyo (@shigyo) September 7, 2021
また,現地では mee tae dai 口座を作りました.日本での貯蓄預金*8のイメージで,利率が優遇されてます*9.キャッシュカードが発行できるかはわかりませんが,タイでは土日も窓口は開いているので,引き出し等は通帳とパスポートを持って行けば,曜日を問わず窓口で引き出し可能です.
なお,銀行口座に TAX ID を紐づければ20,000THBまでは利息が無税です.銀行にパスポートと TAX ID と紐づける通帳を持って行けば手続きしてくれます.
なお,現地で口座を正式に開くときに Krungsri Mobile App をインストールするよう提案されます.スマートフォンアプリさえあれば,口座間の資金のスイッチや振込が簡単にできます.振込したときには自動でスクショを取ってくれるので,便利です*10
海外送金
現金の日本円→タイバーツへの通貨交換はWiseを使ってやることにしました.日本在住時代に海外送金をやる場合はマイナンバーカードによる本人認証が必要です*11.私の知る範囲では手数料が最安*12でした.スマートフォンアプリもあります.普段生活費をタイバーツ建てにして現地口座に送金する際に使っていますし,またタイの住処の大家さんに手付金を打つ際にWiseを使いました.
なお,仮口座の際にも送金はできますが,Wiseを使った場合は直接タイバーツ建てでは送金できず,USD建てのSWIFT送金*13でないと仮口座への入金を受け入れてもらえません.子供の学資のために現金を前もって送金しておく必要がある場合にはこの点に注意が必要です*14.
クレジットカード
krunsgri で作ったキャッシュカードにはVISAデビットがついているわけですが,いちいち通帳に使った額が印字されて通帳がすぐになくなるのがうざったいということで,クレジットカードを契約しました.上述のアユタヤ銀発行のVISAプラチナです.なお,預託金さえ預けておけば*15,その90%が限度額で使うことができました.パスポートとアパートの住居の証明と預託金があればワークパーミッションがなくとも特に問題なく発行されるようです.
そんな感じで,現在はうまく回せている感じです.タイでは,タイで生産されたものを買うかぎりにおいては物価は安いのですが,輸入品となると途端にお高くなるのがナニですな.
*1:先生と子供の間だけでなく,先生と保護者の間も
*3:地元に公立の幼稚園はない
*4:インターナショナルスクール
*5:現地日系不動産屋の相場らしい
*6:うちは円建てで入る
*7:結局VISAデビットによる直接タイバーツの引き出しはやったことがありませんでしたが
*8:って今でもあるのかな
*9:普通預金で0.25%,この口座は1.0% 2021/09現在
*10:タイでは銀行口座の通帳に誰からの振込か明記されないので,お金を振り込んだらメールで別途このスクショを送る必要がある場合が多い
*11:おそらくタイに行ってからでも本人認証はできるっぽいけどどうやるかは知らない
*12:1,000,000円を振り込む際に8,000円程度
*13:私はUSD建てでタイ仮口座に振り込みましたが,日本円建てでもいけるかも?
宅急便(実家→羽田空港or海外空港)
日本→タイの移動
前書き
まあこれもわしのためのメモといった位置づけです.必要な方は見ていただく分には結構ですが,その当時(2021/Aug)の情報であることをお断りしておきます.なお家族は遅れて帰国予定のため,そのためにやらんきゃならないことを記録しておくという意味合いが強いかも.
- 前書き
- 飛行機の手配
- ASQ(隔離)ホテルの手配
- COE (Certificate of Entry)取得
- 千歳→羽田
- RT-PCR検査
- バンコクへの移動
- スワンナプーム空港での入国審査
- ホテルでの隔離生活
- ASQホテルの比較
- 蛇足
飛行機の手配
会社の事務に 8/24(Tue) NH847の予定で手配をお願いしました.搭乗時までには2回ワクチン接種が完了しているはずなのでプーケットに飛ぶという選択肢はありました*1が,飛行機分は会社からお金が出ている以上おとなしくバンコクで隔離されることとします.あとは日本からプーケットへの直行便は飛んでないのでシンガポール?経由にならざるを得ず,稟議が通らんでしょうというところでしょうか.
ASQ(隔離)ホテルの手配
今回の帰国は帰国命令が出たわけではないので,弊組織ルールでは日本⇔タイの飛行機の券は負担してくれるけど,それ以外は自腹というルールでした.そんなわけで今回は自力での手配です.一時的に単身赴任状態となるため,シングルで安めのところを狙い,結局 Holiday Inn Express Bangkok Sukhumvit 11 になりました*2.
WebサイトはAgodaを利用しました.他のサイトはタイ国籍の人向けの値段が提示されていて,ぱっと見いくらかかるのかがわかりずらかった*3というのがあります.
お金の払い込みをagoda経由で済ませ,ホテルに必要書類(書面×2,パスポートの顔写真面,医療保険証書)をメールで送って予約完了*4.なお,COE(後述)が出たらそれもホテルに送る必要があるようです.
COE (Certificate of Entry)取得
Aug/2021現在では,タイ入国には有効なビザのほかにCOEとRT-PCR陰性証明が必要になります.RT-PCRの検査は飛行機搭乗前の72時間前以内という縛りがあるので,まずCOEをとります.
事前承認に3営業日,最終承認に3営業日を見ておかなければならない&COEは事前承認日から15日以内に発行されなければ(システム上)無効となる,ということで,タイに行く日時が決まりその2週間前になったら早めにやっておいた方が精神的に安心できます.なお事前承認と最終承認の間にASQホテル予約*5と航空券手配*6をやればよいです.COE申請は次のURLでできます.
COE申請は基本英語か中国語での対応となりますが,申請そのものはそこまで難しいものではないかなと思います.パスポートやビザ等のデータはスキャンしてPDFデータとして保持しておくことをお勧めします.
ちなみに私は就労にかかわらずワークパーミットがなくても就労できるビザ(Smart T)だったのですが,知名度がなくてCOE申請時にも東京大使館にrejectを食らう始末でした.ちょいと蛇足ですが,このビザを持たれてタイで就労される場合は,いろんな場面で無駄に時間を取られる可能性があることを念頭に置いたほうがよいかと思います.
千歳→羽田
奥さんと子供,両父母と別れて千歳から羽田に移動しました.今回も前回に引き続きマイルで.あとはアップグレードポイントがあったので久しぶりのプレミアムクラスに乗りました.
足元の広い席です(久しぶりぃ) pic.twitter.com/uem3W3pZ7L
— shigyo (@shigyo) 2021年8月22日
RT-PCR検査
東京ではもっと安いところがあるのかもしれませんが,ほっつき歩くのもなんだなあと思って,羽田空港第3ターミナルにある東邦大学のPCR検査センターにお世話になりました.海外渡航者向けとうたっているだけあって,無難かとも思います.
またお世話になりますー (@ 東邦大学羽田空港第3ターミナルクリニック in 大田区, 東京都) https://t.co/1pb4uC4Muy pic.twitter.com/O3CTxdeaFF
— shigyo (@shigyo) 2021年8月22日
バンコクへの移動
羽田での飛行機チェックイン時に,必要となる書類を渡します.なおApr/2021よりFitToFlyCertificateは不要になっています.
わりとあっさり終わったので,出国してラウンジによったら ANA SUITE LOUNGE のみ営業していました*7.
そんな感じであとはのほほんとバンコクへ移動.客よりもCAのほうが多かったんじゃなかろうかというくらいのガラガラっぷりでした.なお,機内で TM.6フォーム*8が配られるので記入します.
スワンナプーム空港での入国審査
まあ基本は流れ作業です.飛行機を降りたらひたすらに歩くと,動く歩道の横に椅子が大量に置かれているところが見えてきます.そこに前から詰めて座ります.座ると番号が書いてある札を渡されます.
そこで一通り書類をチェックされ,あとは前に従い移動していきます.途中,
- 体温チェック
- 書類チェック,検疫期間の審査*9.ここで赤い紙を渡されます
- TM6チェック
- イミグレーション
がありました.相変わらずビザでちょっと時間を取られました.全部で30分くらいでしょうか.
イミグレーションが無事終了したら,荷物を取り,税関を通ってから*10,ホテルのお迎えの方と無事合流しホテルに連行されます.スワンナプーム空港からバンコク都市部に向かう高速道路もがらがらでしたねえ.
ホテルでの隔離生活
ホテルに到着すると,駐車場に専用のブースが設けられており*11,そこで隔離期間中のスケジュール*12や,本日と明日の食事をオーダーしていきます.また,ホテルアカウントと病院アカウント*13のLINEのお友達登録を要求されます.
なお,タイにくる場合は実質上LINEのインストールが必須だと思います*14.実際に,1日2回の体温報告や,部屋のアメニティやルームサービスを頼むときはすべてLINEでことがすみます.
ASQホテルの比較
今回の移動で自分で手配したホテルは Holiday Inn Express Bangkok Sukhumvit 11.35000THBで,11万5000円くらい.
4月移動時に会社で取ってくれたホテルは Grande Center Point Ratchadamri.今だと60000THBらしく20万円くらい.
grandecentrepointratchadamri.com
2か所泊まってみた感じでは,差はどこに現れるかといえば,
- 部屋の広さ
- ご飯の量や選択肢,おいしさ(基本ずーっと同じなので,どういった周期にするか)
- アメニティや設備(個人的に大きいのは,洗濯機のあるなし)
- コンビニ/スーパーへのお使いサービス
あたりでしょうか.タイのホテルの部屋の広さは,日本のビジネスホテルから見ればたぶんどのホテルも広いのであまり心配することはないと思いますが,部屋から一歩も出られないし窓も開けられないので,開放感があるところがいいかと思います*15.
ご飯のおいしさはわからないですし,まずければルームサービスをとると割り切ってしまって,あとは予算で決めてしまっていいのかもしれません.
蛇足
先日こんなお話がありましたが,ホテル隔離期間中は日本でもタイでも部屋から出たら怒られます.隔離中は,弁当をとる/PCR検査に行く以外は一歩も外に出られず,また監視カメラもきちんとついており,隔離個所から意味もなく出たら罰金刑になるでしょう.窓もあかないですしねえ.
隔離期間中の運動不足が気になる方は,Switch とリングフィットアドベンチャーを持っていくのが一つの方法かと思います.何も持って行かない場合は,自重による筋トレはいいにしても,有酸素運動をどうこなすかが大変かもなあと思います.
*1:プーケットに飛んでたら仕事にならなそうな気がしましたし,プーケットサンドボックスへの参加には2回目接種後2週間が必要なようです
*2:とはいえ15日3食ご飯つきなので10万以上はかかります.35,000THB=115,000円弱くらい
*3:だいたい10%~20%増し?
*4:おそらくホテルにより必要な書類は異なる
*5:領収書のアップロードの必要あり
*6:e-チケットのアップロードの必要あり
*7:なお,すでに出国しているのにも関わらず,緊急事態宣言中だったせいかお酒の提供は中止されていました
*8:タイ滞在中の住所や連絡先を書くフォーム
*9:14日と分かり切ってるのですが,Aug/2021の時点だとプーケットやサムイ島というケースもあるのでめんどくさいのかも
*10:特に引き留められることはなし
*11:これは今回の Holiday Inn も Grand Center Point も同じ
*13:ASQではホテルと病院が提携しており,ASQ隔離中の人になにかあったら病院に行くなりすることになっている
*14:仮にLINE嫌いの人であってもLINEを使うことを要求される場面が多々あります
*15:といっても難しいですな
バンコクからの帰国
まだバンコクに行って3か月程度だったのですが,やんごとなき家族の事情というやつで一時帰国しました.日本に入国まで・隔離期間はどうなのかの記録を残しておく意味で認めておくこととします.
7/6の夜に珍しく連絡がきたと思ったら…こりゃまずいじゃん,ということで家族全員で速攻一時帰国のお願いを上司にする.でもってやらんとならんことをいろいろとリストアップ.帰国準備~北海道に戻るまでの履歴を時系列に並べるとざっとこんな感じです.奥さんに感謝.
- パスポート,医療保険証書の持参
- 国際線手配
- PCR検査
- 東京での隔離先の確保,移動手段の確保
- 入国に必要な申請書類等の準備
- 日本へ移動
- 日本へ入国
- アパホテル横浜ベイタワー
- アパホテル→羽田空港→高井戸
- 自主隔離中
- 羽田空港への移動
- 羽田→千歳
- コロナワクチンの接種
- 費用
- 終わりに
パスポート,医療保険証書の持参
パスポートは身分証明書で必要になるのですぐにわかるとして,医療保険証書はタイへの再入国の際に必要になるので,PDFにスキャンしたものと紙媒体を確保しました.
国際線手配
会社の事務に頼んで7/9(金)夜のNH850に仮予約をしてもらいました.
PCR検査
一応予約を仮押さえしてもらった段階でPCR検査の予約をサミティベート病院で手配.帰国にむけて動き始めた段階では,まだタイでのコロナウイルス蔓延がさほどでなく,インドネシアで駐在員の一時帰国が検討され始めたくらいの状況だったので,サミティベート病院でのPCR検査の予約はすんなり取れました.この記事を書いている段階*1だと非常に混んでるようで,今だと先にPCR検査の予約をとってから国際線の手配をしたほうがよさそうです*2.
うちは7/7の朝一で電話したところ,10:30頃に受けられることとなり,時間休をとって検査してきました.なお,タイでの検査は喉と鼻に綿棒を突っ込まれる形式がデフォルトらしく,子供にとってはなかなかにつらいようです.
もちろん家族全員結果は陰性でした.陰性の旨を報告して,航空券を正式に手配してもらいました.もらった陰性証明書は飛行機搭乗時/日本入国時に必要なので必ず忘れないようにしましょう.あとは陰性証明書は厚生労働省フォーマットで発行してもらいましょう.日本人を相手にする多い病院では対応してくれると思いますし,予約時にあらかじめ「一時帰国で日本に入国する」といえば対応してくれると思います.
東京での隔離先の確保,移動手段の確保
2021年7月現在だと,タイから入国する場合は3日間は国指定の施設で強制隔離,残り11日を自主隔離とする必要がありました.日本の数え方だと,日本に到着した日を0日目としてカウントするので,以下のようなスケジュールと相成りました.
- 7/10(土)~7/13(火): 国指定の施設で強制隔離
- 7/13(火)~7/24(土): 自主隔離
- 7/25(日): 自主隔離解放
ということで,自主隔離施設を手配しないといけません.ここは奥さんにお任せして*3,物件自体は高井戸になりました.ケチったのもありざっと15万円くらい(羽田空港→高井戸の片道送迎付き)で済みました.隔離中とはいえ平常営業なわけで,
- わしがタイに向けてオンライン授業をやる
- 子供2人もタイからオンライン授業を受ける
ということで,間取りが狭いとにっちもさっちもいかんわけですね.ということで物件確保*4.
公共交通機関を使わずに移動できるところ*5だったら自主隔離施設を確保せずとも移動できたのですけど,あいにく北海道まで移動せねばならず公共交通機関を使わない選択肢はなかったのでやむなく隔離という名の足止めを食らうことに.この辺はぜひ改善してほしいです.
入国に必要な申請書類等の準備
まずは必要なアプリを奥さんとわしのスマートフォンにインストール*6.当時は,
- Overseas Entrance Locator
- MySOS
- 位置情報を有効化
- COCOA
をインストールする必要がありました.今*7ではOverseas Entrance Locator は不要のようです.とりあえずインストールのみ.
書類の一つとしてが必要だったのでWebから入力.QRコードが発行されるので,スクショと紙媒体に印刷.なお電話番号はなくてもいけました.
加えて誓約書も紙で印刷*8して書きます.
これら書面を記載するには自主隔離先の確保や航空券が必要なので,自宅から空港に移動する前で十分です.
日本へ移動
バンコクの現在の住処からスワンナプーム国際空港までBoltで移動.高速料金とチップ込み,スーツケース6つ積み込みで500THB(2000円程度)でした.東南アジアといえばGrabがメジャーですが,こちらのほうがお安いことが多いです*9.現金払いなのが難点かとも思いますが,2/3程度で抑えられるのはよいです.
行く前にタイ航空のラウンジ*10に入り,適当に晩御飯がわりにいろいろ食べて,搭乗時刻になってラウンジから出たらファイナルコールがかかっておりました(汗).飛行機搭乗後は健康カードや通関の書類を書いたらひたすらに寝てました.
日本へ入国
7/10(土)の05:30に日本に着きました.ここから入国です.ひたすらに流れ作業なので何をやったかあまりはっきりと覚えていないのですが(写真撮影禁止),
ということをやりました,たぶん.
でもって一通り上述のことが終わった後は,唾液PCR検査の結果が出るまでは入国できず,使っていない航空機の搭乗口で待たされます.唾液PCR検査が陰性だったら番号を呼ばれるのですが,眠気もありそれがどこぞの学校に合格した通知のように聞こえましたね(笑). 番号が呼ばれた後は,国により3日間の隔離のためバスに搭乗.健康カードを提出した段階で,トリアージよろしく緑色の大きな短冊を渡され,それにより国の施設に何日隔離するかを識別してたようでした.
アパホテル横浜ベイタワー
でもってバスで連行された先はアパホテル横浜ベイタワー.現在は国の帰国者一時隔離施設として運用しているようです.
到着後,家族4人が入れる部屋はないといわれてしまいました.今回は1人(私)+3人(妻子)で別れるということで対応しましたが,母+大きい子3人で一時帰国というパターンだとどうなるんでしょうね.
ご飯ですが,アパホテルではひたすらに(タイの隔離ホテルと同じく)弁当でした.十分おいしかった気がします.14日ここでもよかった気もします(笑).ただ,Wi-fiがぜんぜんダメだったです.遠隔授業にはおそらく支障はなかったのでしょうが….あとは最終日に唾液PCR検査があり,それがnegativeなら晴れて退出可能になります*11
景色が良かったのは精神衛生上はよかったでしょうか.右がみなとみらいのコスモワールド(でよかったっけ)の観覧車です.
アパホテル→羽田空港→高井戸
アパホテルで現地解散ではなく,羽田空港に移動してからそこで解放という流れでした.その後,手配していた送迎業者に来てもらい高井戸の隔離施設に到着しました.
事情が事情だったので,日本のSIMを手配せずに日本にやってきたのですが,送迎業者と連絡をとる際にちょっと手間取りました.日本での携帯SIMがない場合は,Skypeかをインストールし適当にチャージ/LINE Outで適当にチャージし,無線LANをつかむところで通話すれば連絡がとれます.ここで気づいたのですが,Skypeで050番号がとれるようになったのですね.というわけで電話を受けられるように番号取得.
自主隔離中
物件は広さは想像していた通りでしたが*12,自主隔離ということで,ご飯を買いに行く以外はひたすらに待機.ただネットショッピングは自由にできたので,ここでChrome Book を衝動買いしました(?).さすが東京,北海道とは雲泥の差でばんばんものがやってきますな.
あとは,OELやMySOSでの位置確認が1日1回やってきていましたが,オンライン授業中だと出るわけもいかず,ビデオ通話に出れなかった時には,アプリを立ち上げて位置情報を通知してました.
- 健康状態報告: メール
- ビデオ通話: MySOS
- 位置情報通知: OEL
とまあ複数のアプリをつかって報告しなければならない面倒さはありましたが,現在はMySOSに一本化されたようで改善といえるでしょう.
羽田空港への移動
無事に自主隔離を終え,羽田空港までの移動…スーツケース6つを高井戸から羽田空港までもっていくのはしんどい…ということで今回は nearMe.を使いました.
初回ということで家族4人で4500円程度(高速代込み)で移動できました.スーツケース6個ということでハイエースがやってきて,相乗りもなくハイヤー感覚で移動できました.難点は,休日だとチャットの応答がないというところでしょうか.実際に来るまでどぎまぎしてました.
羽田→千歳
マイルの特典航空券で移動しました.あとはスーツケースを運ぶのが面倒なので快速宅空便を羽田ANAの預け口で依頼しました.私と奥さんがSFCだったので6個まで1個1000円で配送できました.ただ預け口で6枚伝票を書くのはなかなかに視線が痛かったです.
コロナワクチンの接種
タイではデフォルトがシノバックかアストラゼネカで選択の余地がなく*13,一般市民がファイザーやモデルナを打てる状況ではありません.上述のサミティベート病院で「モデルナワクチンが1回1650THB(5500円くらい)で打てます,10月から12月,7月1x日 13:00に予約開始」という案内が来ると2~3分で売り切れる(?)状況でした.
職務的にも「コロナワクチンを打っていないと職場に入れない」という縛りが入ったので日本で2回は無理にしても1回だけでも打っていこうとしてました*14.
タイでもようやく日本人向けにアストラゼネカを摂取する動きが出てきたようですが,今のところは高齢者(60歳以上)向けで,年齢が下の層に降りてくるまでにはまだ時間がかかりそうで,日本の状況はタイから見てると恵まれている状況だというのが個人的な感想です.
そんなこともあって,地元の市役所*15に聞いてみると,接種券をあっさり発行してくれて,2日後に集団接種の会場を予約することができました.その後,なんだかんだで2回目も打ってからタイに戻ってこれることになりました*16.
費用
- サミティベ病院のPCR検査: 18,000THB=63,000円
- バンコク自宅→スワンナプーム空港 500THB=1,750円
- 自主隔離施設 150,000円
- 自主隔離中の食費 50,000円くらい(不確か)
- nearMe.4,500円
- 羽田→千歳 0円 (まともに買えば100,000円くらいかなあ)
- 快速宅空便 6,000円
- 北海道内移動費 2,000円
ざっと300,000円,札幌→千歳込みであれば400,000円くらいはかかりそう.
終わりに
よほどでないと一時帰国をする気はなかったのですが,そのよっぽどということで今回は一時帰国しました.でもこの状況下,よっぽどでなければ国境を越えた移動は時間も食われるので避けたほうがよいでしょう,というのが個人的な感想です.
*1:03/Aug/2021
*2:それだけ一時帰国される方が多いということでしょう
*3:在宅勤務だったので
*4:聞く限りでは一時帰国.comを使ったとか?
*7:15/Jul/2021に変わったようです
*8:紙への署名が必要
*9:まだタイでサービスを開始したばかりで,Boltへの上納金が抑えられてるとかいないとか
*10:ガラガラ
*11:positiveだったらそのままホテル待機なんでしょうか
*12:ただし築古のせいか排水溝?から湧き出てくる匂いに参った
*13:いわゆる私の現地勤務先の職域接種では,どちらのワクチンがくるかわからないとのこと
*14:ワクチンパスポートの発行には問題があるのですが
*15:以前住民票があったところ
*16:既成事実を作ってごり押ししたとも言います
出向エントリ
この職場にいてこんなタイトルの記事を書くとは思いもしなかったわけですがw,何がどう転がるかはよくわからんもんですねえ.というわけで来年度は13年くらい勤めた現職場を離れて出向*1になりました.時限付きでいずれはここに戻ってくることはできるらしいですが,果たして何年後になるのかは神のみぞ知るところです.
きっかけといえば,とあるイベントで(誰と?)雑談していたところ,出向の話が出てきて,「あーいいですねえ*2」ってな答え方をしたところ*3,ちょうど募集人材枠(?)に求められる人材像とわしの経歴がわりとぴったり当てはまったようで,あとはあれよあれよというままにそこにあてはまることになりました*4.家族は反対するわけでもなくむしろイケイケ(古)という感じだったので,断る理由もなくあとは野となれ山となれ状態に.
でもって決まってからは怒涛のように忙しくなってきましたわよ.研修は皮肉でもなくいい意味で充実してて,授業法やアクティブラーニングや語学を半年くらい研修をみっちり受けたわけですが,こういうのを体系立てて受けることなくなんとなく今まで来てしまった身からすると*5,非常にためになりました.あとは大変だったのは模擬授業ですかねえ.自然な流れでアクティブラーニングを意識してやろうとすると,きちんと授業を練りこんでないといけないということを身をもって理解できました.
そんなわけで次年度からはタイに長期出張*6の形でお出かけしてまいります.日本の高専を世界に輸出するという大きなプロジェクトで,コンピュータ系の学科立ち上げというチャレンジングな役割を担うことになります.学生も話を聞く限りは日本人とそんなに変わらないのかなーと思っているのでその辺は少し安心ですが,英語で授業ということになるのでどれほどいけるのかまだまだ未知数です.場数を踏めばでどうにかなるものかもしれませんが.
心残りは今年度で情報系から一気に(わし含め)3人消えるので負荷があがるのと,専攻科の学生を途中で放り出しちゃうことになるのと,卒業確定時フォローができなくなることでしょうかw とはいえTwitter上では生きていますので,遠慮なく絡んでくれるとうれしいです.