今年度のまとめとか
この記事は苫小牧高専 Advent Calendar 2日目の記事です.
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さていつもは後ろになるのだけど今回は前だ.いやーん.
んー技術的なネタはないし内輪が多いんだろうし,ということで今年の総まとめ.
系長というお仕事
今年度は系長というお仕事をしていました.まあほかの学校では学科長ともいうかも.学生さんからは偉そうなおっさんだけど普段は何をやってるかわからない,くらいの立ち位置だと思います.んでそんな役になったのかというをちょっと.
特に何もなければたぶん5年担任を継続したことになったかと思います.世間体のいい言い方をすると「5年担任経験者が少ないから育てないといけない」というのもありますが,5年担任は瞬発力勝負*1なので,ずーっとやってるとだんだんダレてきちゃって*2瞬発力を発揮できなさそうと思ったってのもあります.
あとは年も年だしキャリアパスを考えると一度系長くらいやっとかんとアレよな,という感覚.自分のキャリアパスは自分で切り開かんとね.
一応「長」がつく役割ではあるので,外面的には偉くなったと思われるかもしれないけど,個人的な認識はクラス担任と同じレベル*3というところ.実際の業務はプレイングマネージャ*4で,通常業務に加えていざというときの防波堤のような役割があったりします.
そんなわけなので系長のお仕事は
- 他の先生にやってもらう仕事の采配
- 系内会議の仕切り
- 他の先生に振り切れない仕事をやる
- 会議(これが意外と多い)
- 何かあったときの対応や責任
クラス担任のように学生と直接かかわることは少なくなる分,系や学科の学生全体および学校組織全体を見た動き方が必要になる役割で,俯瞰的なものの見方が必要になります.あとはいろいろルーチンワークにはまらない案件があるので,その辺の対応も求められます.個人的にはルーチンワークばかりだと張り合いがないので*5ちょうどよいという感じ.
あとは直近だと系内の人事関係も系長の掌握事項です.先生にただ役割をはめればいいわけではなく,学校全体の利益になるようにしつつも,先生方個人の今後のキャリアパスを考えて役割を振らないといけないというところ.まあそんなで次年度の役割を振ってたぶんこういう感じで行くのかな,という青写真はできたというところ.後々学生からクレームが入るかもしれんけどw,そういう事情であることをご理解ください.
学生からは見えない部分での仕事が多いんだなあということを学べたのはいい経験になりました.ちなみに年下*6だからっていって,仕事を年上の人に頼みずらいということはなかったです.だって仕事だから役割が上の人がいうことは聞いてもらわないと困るし.
セキュリティ関係
今年は @mktakuya の設計による実験 *7が無事に開始&終了してほっとしたというところ.
最初は彼の専攻科を修了するためのテーマもふらふらしそうだしなあというところと,情報セキュリティ関係のPJでうみさまの会社からIoTカーを購入しててそれをどう使ったもんかなというのが頭にあり,うみさまとmkくんとは面識があるし「わからんことがあったらいつでも聞けるでしょ」くらいのかるーい感じで白羽の矢がたったわけだけど,いい方向で化けてくれて学会発表で賞をもらえるくらいにやってもらえました.これは彼のポテンシャルのなせる業でしょう.
で,ふろんちあこーすやら専門コースでの研究の進め方の話をしておくと,情報系はコンピュータだけを扱ってる限りにおいては,研究や実験などの遂行で大事故につながることは少ないので,私だとざっくりテーマを与えてあとは定期的に進捗と方向性を聞いてアドバイスを必要に応じてするやり方をとります.
でもってセキュリティ実験の悩みどころは,私が考えるとソフトウェア系のセキュリティがメインになってしまい*8,結果が確認できるのは画面だけということになりがちなところです.
実務になればしょうがないにせよ,学生にはいろんな人はいるわけで(こういう意味では,セキュリティ・キャンプに出てくるような意識の高い人に教えるのとは違った難しさがある),セキュリティに興味が大してない人のことを考えると,目に見えて動く何かがあってもいいのではないかと思ってます.うみさまIoTカーはその辺をうまく解消できてると思います.
ちなみに今年度作った教材は
とで2バージョンあります.
あとはセキュリティミニキャンプでも講師を担当させてもらったり,せきゅぽろなどに参加させてもらったりとセキュリティ一辺倒だった気もします.あとはKOSENセキュコンや講習会で学生を連れていろんなところに行きました.
まとめ
まあとりとめのない文章だから適当にあとでいじるかも.今年度は結構忙しかったですが,はてさて来年度はどうなることやら.
明日は #本当にひどい実験 だけでなく #seccamp でもIoTカーに親しんでくれた(?) すとりばくんです.